Silent room
A01 Silent room,
初出:2016.05/08 仙台コミックマーケット229,
記念すべき洛都少女の1stアルバム。BGMとしての使用も想定されており、落ち着くことができるピアノアレンジが収録されている。
≪制作秘話≫
みなさんこんにちは。当サークルの1stアルバム「Silent room」をお買い上げいただきありがとうございます。まだ買ってない方はぜひ買ってください(笑)。
さて、このアルバムなんですが、自分自身でもびっくりするような制作段階を踏んでました…ここでカミングアウトしてしまうのはもったいないので、この記事の最後で。
では各曲の解説を。
01.しずかなまどべ(原曲:少女が見た日本の原風景)…アルバムの最初に据えるにあたって、様々なことを考えながら弾きました。静かな部屋に一人、少女が見たのはその窓辺から流れる雲。移ろいゆく景色。でも、この部屋では時間は流れない。自分も移ろわない。窓の内側と外側、その箱に閉ざされた世界…そんなイメージが浮かんだらうれしいですね。
02.Spring box(原曲:春の湊に)…春の玉手箱。南アフリカのラグビーチームではありません。玉手箱の中には、思い出や、希望が詰まっています。春への憧れもまた同様、この箱の中にあります。フレッシュな、しかしどこか不安げな、そんな香りが広がる、春のある日。思い描く春は人それぞれですので、人によって曲のとらえ方が変わるのは必然でしょう(特にこの曲は)。
03.Magic library(原曲:ヴワル魔法図書館)…図書館ってとても落ち着く場所なんですよ。では魔法図書館はどうでしょうか?本たちが動きだし、新たな魔法を紡ぐ。落ち着かない?いや、落ち着くでしょう。幻想と現実のはざまで、つかの間の不思議体験。落ち着かない、という心情とは別次元にあなたを誘うことでしょう。…行ってみたくありませんか?魔法図書館(笑)。
04.ハルトマンの妖怪少女(原曲:ハルトマンの妖怪少女)…原曲そのままなので、笑い話を一つ。録音に向かう電車の中でアレンジを熟考したにもかかわらず、いざ録音となってアレンジの間違いに気づきました。何やってんだか。行き当たりばったりですね。これだから日々の生活でも苦労するのではないかと言われそうで怖い。でもハルトマンはいい曲だから許してほしい。
05.茜の空(原曲:風神少女)…夕焼けの空を思い浮かべました。原曲を初めて聴いたときに真っ先に浮かんだのが夕焼けの情景だったり。だが、テンポを遅くしてバラード調に弾くというのは、その曲の意外な一面性を感じられるもので大変面白い。この曲にはどんな意外な一面があるのか、皆さんの耳で確かめてください。
06.醒めない夢(原曲:永遠の春夢)…STG最新作「紺珠伝」からのアレンジ。せっかくなので紺珠伝曲も入れようとなったので、Twitterでアンケートを実施。ピュアヒューリーズ優勢の中、最後にありえない追い上げを見せて1位に躍り出たのが永遠の春夢でした。せっかくランクインしたのでどんなアレンジをしてやろうかといろいろ悩んだ結果、こうなりました。後悔はしてないです。
07.小さな祈り(原曲:小さな小さな賢将)…東日本大震災から5年が経ちました。いまだに苦難を強いられている方々もいる中で、僕の祈りが届けばいいな、という一心で即興しました。Youtubeの動画説明欄、本来「Player」となるべきところが「Prayer」となっているのもこのためです。不謹慎と受け取る方もいるかもしれませんが、これが僕にできる精一杯の支援なのかもしれません。
08.へやのそとで(原曲:広有射怪鳥事 ~Till When!)…部屋の外に、一歩踏み出してみました。これまで引きこもっていた暗い場所から、明るい外界へと。心を開いて、いろんな世界へと旅立つ、そんな曲です。最後はイレギュラーなイメージングで締めたかったんです。なお、「んっ!?」となる個所がいくつかありますが、すべて仕様であることをここに明記します(笑)
Bonus track.U.N.オーエンは彼女なのか?(原曲:U.N.オーエンは彼女なのか?)…おふざけのつもりで収録しました。クオリティもふざけていますし、ぶっちゃけるとアルバムに収録するべきではない音源です。ではなぜ収録したのか?ジャケットによーく目を凝らしてみてください。ピアノにおいてある楽譜、実はこの曲の楽譜です(笑)。いや、特に何がしたかったわけではありませんがね。
ということで、以上、くどくどと解説しましたが、ここでカミングアウトタイムがやってまいりました(笑)。実はこのアルバムに収録されている音源、オーエン以外は楽譜がありません!!すべて、私がほぼ即興で組み立ててみました。楽譜を作る時間がなかったですね、はい。反省してます。
…なんてことは正直どうでもよろしい。今回のアルバムで自分たちの指標とすべきものを見据えることができたかもしれないので、これからも音楽を作っていきたい。受験生になってしまうまで、刻一刻と時間が迫っている!!そんな僕たちを、どうか応援してください。CDを買ってくださることはもちろん、皆さんの声が、僕たちの力になります。これからもどうぞよろしくお願いします。